鶏が卵を抱きはじめる頃。雪の一首を、あなたへ
二月一日の詩箋

2月1日の詩箋:白居易「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」日高睡足猶慵起、小閣重衾不怕寒… 誕生の漢字〈鐘〉

誕生の漢字

かね
ひとことが遠くまで響く人
白居易 みんなの詩人タイプ
わかりやすく、誰とでも心を通わせる人

この詩を分かちあう誕生日:12月3日

大切な人に贈る

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この日の暦

七十二候「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)の頃。

書き下し文

日高睡足猶慵起 小閣重衾不怕寒 遺愛寺鐘欹枕聴 香炉峰雪撥簾看 匡廬便是逃名地 司馬仍為送老官 心泰身寧是帰処 故郷何独在長安

日ひ高たかく睡ねむり足たりて猶なほ起おくるに慵ものうし

小閣しょうかくに衾きんを重かさねて寒さむさを怕おそれず

遺愛寺いあいじの鐘かねは枕まくらを欹そばだてて聴きき

香炉峰こうろほうの雪ゆきは簾すだれを撥かかげて看みる

匡廬きょうろは便すなわち是これ名なを逃のがるるの地ち

司馬しばは仍なほ老おいを送おくるの官かんたり

心こころ泰やすく身み寧やすきは是これ帰処きしょ

故郷こきょう 何なんぞ独ひとり長安ちょうあんにのみ在あらんや

現代語訳

日は高く昇り、十分に眠ったのにまだ起きるのがおっくうだ。小さな部屋で布団を重ねているので寒さも気にならない。遺愛寺の鐘は枕を傾けて聞き、香炉峰の雪はすだれをはね上げて眺める。廬山こそ名声から逃れて暮らすにふさわしい地、司馬という閑職も老後を送るにはちょうどよい。心も体も安らかな所こそ落ち着き先。故郷がどうして長安だけに限られようか。

「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」をくわしく読む →

白居易(中唐)|七言律詩

添えの一首

賦得古原草送別 白居易
野火に焼かれても、春風にまた芽吹く。