花が舞いちる頃に生まれたあなたへ
四月十日の詩箋

4月10日の詩箋:陸游「遊山西村」莫笑農家臘酒渾、豊年留客足鶏豚… 誕生の漢字〈家〉

誕生の漢字

いえ
まわりに安心をつくる人
陸游 情熱家タイプ
何歳になっても燃え続ける人

大切な人に贈る

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この日の暦

七十二候「鴻雁北」(こうがんかえる)の頃。

書き下し文

莫笑農家臘酒渾 豊年留客足鶏豚 山重水複疑無路 柳暗花明又一村 簫鼓追随春社近 衣冠簡朴古風存 従今若許閑乗月 拄杖無時夜叩門

笑わらふ莫なかれ農家のうかの臘酒ろうしゅの渾にごれるを

豊年ほうねん 客かくを留とどめて鶏豚けいとん足たる

山やま重かさなり水みず複かさなりて路みち無なきかと疑うたがふに

柳やなぎ暗くらく花はな明あきらかにして又また一村いっそん

簫鼓しょうこ 追随ついずいして春社しゅんしゃ近ちかく

衣冠いかん 簡朴かんぼくにして古風こふう存そんす

今いまより若もし閑かんに月つきに乗じょうずるを許ゆるさば

杖つえを拄つきて時ときと無なく夜よる 門もんを叩たたかん

現代語訳

農家の暮れに仕込んだ濁り酒を笑わないでほしい。豊作の年で、客をもてなす鶏や豚もたっぷりある。山また山、川また川で、道がなくなったかと思うと、柳の緑が濃く花の明るく咲く中に、また一つ村が現れる。笛や太鼓が続いて春祭りも近く、人々の身なりは質素で昔ながらの風情が残っている。これからも、のんびり月夜に出歩くことが許されるなら、杖をついていつでも夜に門を叩きに来よう。

「遊山西村」をくわしく読む →

陸游(南宋)|七言律詩

添えの一首

山中与幽人対酌 李白
一杯、一杯、また一杯。気の合う友と。